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野生動物・追い払い

湯河原サル対策20年史

2004年から、湯河原は市街地のサルを追い払い続けてきました。エアガン、ゴム弾、町の追い払い隊。今は花火とGPS首輪、そして町議がボランティアと語る協力隊です。

湯けむりの温泉街を見下ろす山道に止まる白い軽トラック。打ち上がるロケット花火と、みかん畑から逃げるサル、後ろ姿の年配の男性二人を描いたイラスト

イラスト:湯河原のみかん畑の上で活動する追い払い隊(写真ではありません)

Illustration: Yugawara Club

二十年、同じ群れ

湯河原が市街地のニホンザルを追い払い始めてから、二十年になります。いまその仕事をしている人たちには、神奈川県の令和8年度ニホンザル管理事業実施計画の別冊に正式な名前があります。湯河原町鳥獣被害対策捕獲・追い払い協力隊です。群れの様子と、出会ったときの動き方はT1群と暮らす町のガイドにまとめてあります。ここでは、追い払いそのものの二十年をたどります。

令和7年度の数字は、2025年12月末までの集計です。協力隊は247日、延べ131人日、出動179回でした。その前の年、2024年12月末までは245日、延べ126人日、出動190回です。

エアガンから、週の追い払いへ

県がまとめた資料は、もっと前から書いています。平成16年と17年、2004年と2005年の出動は124回、次いで113回でした。

平成18年から20年、2006年から2008年は、町の職員がエアガンと爆竹を持ち、地元の猟友会がゴム弾と空砲で追いかけていました。

平成21年、2009年には、町鳥獣対策協議会追い払い隊が週に3日か4日、サルを追い払いました。翌年の平成22年は週6日、出動366回です。平成23年から27年、2011年から2015年の担い手は、猟友会の会員と、そのほかの追い払い員(猟友会員等追い払い員)でした。

山へ返す、12日間

平成30年、2018年に、県は別のやり方を試しています。GPSの位置を手がかりに群れを山へ返す追い上げを12日間行い、鍛冶屋でサルがどこに落ち着いたかを調べました。どちらも同じ資料にあります。

その資料には、その後の分担も書かれています。平日の昼は町の追い払い隊、夜と休日は町の職員。頼んだ住民には爆竹とロケット花火を渡す。サルはかなり人慣れしていて、追い払いは効いていない、とも記されています。花火のもらい方は爆竹は町でもらえるにまとめました。

ボランティアと、二つの首輪

町議の上田尚彦さんは2026年9月20日のテレビ朝日で、追い払い隊の人たちがボランティアで懸命に動いていること、主な道具はロケット花火であること、そして最近はサルも慣れてきてしまったことを話しました。言葉はそのままです。「追い払い隊という方が、ボランティアで一生懸命活躍されている」「主にロケット花火」「最近はサルも慣れてきちゃいまして」。

2026年10月5日のFNNは、巡回の一日をこう伝えています。群れが市街地に近づけば、巡回中の追い払い隊が位置情報をもとに花火や爆竹で対応する。先頭のサル二頭はGPSの首輪をつけています。県の令和7年度と令和8年度の別冊には、登校の時間に各小学校の近くを重点的に見回る計画も入っています。7月から9月は、学校のそばを巡回します。

約20頭と、全頭捕獲の要望

追い払いの相手は、西湘でただ一群のT1群です。令和8年度の別冊では、令和7年度の調査で約20頭、目標頭数は25頭、群れを天照山の方へ返すことが目標とされています。主な行動域は、湯河原の宮上、宮下、城堀、鍛冶屋、吉浜、真鶴町の真鶴、熱海市の泉です。夏は特に吉浜を使います。同じ別冊には、2025年12月末までの生活被害が88件と記録されています。町がまとめた生活被害の調査と、目の前にサルがいるときの動き方はT1群のガイドを読んでください。

捕獲の記録は県の資料にあります。令和2年(2020年)に2頭、令和3年(2021年)に2頭、令和5年(2023年)に1頭、2026年2月に1頭。目標として挙げられているのは、加害性の高いオス4頭です。町のページは2026年2月2日に更新されていて、2026年1月から3月は、県と町が共同で専門家に委託し、特に加害性の高いサルを捕獲する期間とされています。

群れを残さず捕る全頭捕獲は、正式な要望になっています。県の資料は、誰がいつ求めたかを並べています。2025年7月24日は町議会の意見書。7月25日は区長会の会長。8月27日は町長。12月2日は県議会の自民党の会派。12月10日は地元の経済団体です。

2026年7月15日、内藤喜文町長が要望書を県に直接届けました。2026年8月15日のタウンニュースは、町が要望を直接届けたのはこれが初めてだと伝えています。

近づけば、逃げていた

2025年9月11日の神奈川新聞は、町の調査を伝えています。生活被害は2024年に10,854件、2022年から2024年の三年で26,839件でした。記事は宮上の60代の女性と、宮下の70代の男性の言葉を引いています。「昔は近づけば逃げたのに、今は全く逃げなくなった」。近づいても、もう逃げません。

爆竹や棒のもらい方、農林水産課の電話番号は爆竹は町でもらえるにあります。通りにサルがいるときは、まずT1群のガイドを読んでください。

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